新春家族旅行 in こもろ

明けましておめでとうございます。

 

連休を利用して家族で長野県の小諸行ってきました。

大学の研究用のインタビューで知人に家族の思い出を聞いていたら、「最近家族旅行行っていないな、行きたいな!」と思い立って。

 

行き先の決め手は10月の終わりにたまたま見つけた中棚荘のHP。林檎が沢山浮かんだ温泉の写真に一目惚れしました。そして島崎藤村ゆかりの趣ある部屋、朝食のとろろご飯、看板娘のヤギ(!)、ワイン好きの父が反応してくれそうな”中棚ワイン”。「旅行に行くなら近場で」という家族からのオーダーにも応えられる立地。ここしかないと思い、口コミ評価も良かったのでその日の内に予約しました。

 

家族の体力などなど考慮しつつ、事前に立てたスケジュールは以下のとおりです。

だいたい予定通りに回れました。

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※二日目、13時過ぎに小諸駅へ向かっていきなり14:20になっています。これは13:20としたかった私のミスですね・・・。

 

楽しかったポイント、というよりはこの記事を参考に小諸へ行かれる方向けの注意点とか「これだけは!」という点を中心にまとめていきます。

【天気】

二日目が雨の予報でしたが、奇跡的に布引観音で帰りのタクシーに乗り込むまで降られませんでした!ミラクル。

【服装】

ヒートテック三枚重ね+長いウールのスカート+普段着ている厚手のロングダッフル+厚手のタイツ+モンベルのハイキングソックス+この旅行のために買ったモンベルの防水ハイキングシューズ(姉はマーチン履いていました)

モンベル新宿南口店の店員のおじさま方は優しくて、アドバイスも的確。

・カバンはリュック一つにまとめるのがオススメです。布引観音は両手が空いていないと危険。

 

【しおり】

・行き先に関する自分の勉強を兼ねて旅のしおりを作って家族に配りました。

スケジュールの共有ができたお陰で、私一人だけが焦るということがなくてよかったです。私が旅のアクティビティーに夢中になっていると他の家族が「そろそろタクシー呼んだ方がいいよね?」などと声をかけてくれたので助かりました(笑)

 

【新幹線(東京〜軽井沢)】

・あさまは車内販売が無いです!座席前のポッケに入っている車内販売案内の端っこに「あさま(ともう一つどれか)は車内販売がありません」と書いてあってがっくりしました。アイスとか食べたいね〜って姉妹で盛り上がっていたのに・・。無いなら気を持たせないでほしいですよね(泣)

 

軽井沢駅

しなの鉄道の改札はIC使えません。切符にハンコを押してもらう方式です。時間に余裕を持って買っておくのがよいと思います。最近あまり使わなくなった切符が懐かしかった。

・おみやげ屋さん見たり、立派な自販機やテレビがある広い待合室で寛いだりして乗り換えまでの時間はあっという間でした。

しなの鉄道の改札近くにある加工肉屋さんのその場で焼いてもらえるソーセージ美味しいです。太さがあって小腹が満せます。ジューシー過ぎて、噛んだ瞬間吹き出した脂がコートに。

 

しなの鉄道軽井沢〜小諸)】

・山側に座ると浅間山がよく見えます。雪化粧が青空に映えて綺麗でした。

 

【草笛】

小諸駅を出たら懐古園方面の案内に従って自由通路を進みます。懐古園の三の門へ向かう道を降りずに、車道に沿って少し進むと草笛が左手に見えてきます。

・特に予約せずに行きましたが入れました。でもあと数分遅かったら待ったかも。

・冷たいお蕎麦は桶で出てきます!中盛りを頼んだ父は後半きつそうでした。

・私が頼んだくるみ蕎麦はピーナッツバター状のクルミペーストを蕎麦つゆで溶かしていただきます。ほんのり甘いです。甘党さんにおすすめ。

・くるみおはぎは絶対食べてほしい!!餅部分があっさりしているし、くるみ粉の塩気が食欲を誘うのでお腹いっぱい・・と思っていても別腹が召喚されます!あれだけでも食べに行く価値あり。

 

懐古園(徴古館→城跡→懐古神社藤村記念館→動物園)】

・チケット窓口の手前に「徴古館」という資料館がありますが、そこはまずスルーしてメインのチケット買ってください。500円の。これがあれば中の動物園とか藤村記念館とかが全部回れます。無いと各施設でチケット代を払うことに・・。

・徴古館、展示物についている解説が面白かったです。「え〜、家光ちょっときもい〜」とか「鎧隣のお家に投げ込んだらだめでしょ!」とか思わず突っ込みたくなる。

・城跡はほんとにただの跡でなんにもありません(笑)城を攻める敵になりきって石階段を駆け上がり、城跡を見たら「ハイ、次!」とテンポ良く回りました。

藤村記念館は詩や文学に興味がある人は勿論楽しいし、そこまで、という人も資料から藤村が生きた時代の空気を感じられて面白いのではないかな。眠くなってきたら動物園に移動!

・動物園に着いたのが15時くらいで、ちょうど餌やりとかのイベントタイム。村上春樹さんがご自身のブログで言及されていたライオンの”ナナ”(鹿肉が嫌いらしい笑)、めちゃめちゃ体が伸びるムササビ、檻の外でお散歩するペンギン、などなど間近で見られて癒されました。

・始めこそ「長野まで来て動物園?」と言っていた家族も、父は何故かムササビに夢中でしたし、ペンギン好きの姉は彼らのお散歩タイムにすごくいい笑顔を見せてくれましたし、母は狐と心を通わせていました。

 

【中棚荘】

懐古園から中棚荘までは15分くらいで歩ける距離です。しかし冬は日が落ちるのが早い&宿までの道には街灯が無い&歩道が無く車道ぎりぎりを歩くので、暗かったらタクシー呼ぶのがいいと思います。

・ 私たちは平成館・大正館とあるうちの後者に泊まりました。大正館はトイレが共用です。部屋から少し離れているので、普段トイレが近い方は平成館の方が良いかもしれません。夜はトイレまでの行き来がちょっと怖かった(笑)

・お風呂は平成館と繋がっていて、結構長い階段を登った先にあります。足腰が極端に弱い方で無ければ大丈夫かと存じますが、普段運動をしていない姉は「筋肉痛になった」なんて言っていました。

・温泉は内風呂も露天風呂も大変気持ち良かったです!りんごにまみれる貴重な体験ができます。香りがよい。露天風呂は奥のお湯がぬるめでいくらでも入っていられそうでした。姉と私はぐーすか寝ていましたが両親は朝風呂もして日の出を拝んだそう。早起きに自信がある方は是非。

・お夕飯、宿泊プランについていた「信州牛の陶板焼き」が最高。少なくともここ一年でいただいたお肉の中では一等賞。柔らかいのに脂っこくない私の理想のお肉でした。普通の夕食プランで予約した方も単品で頼んでほしいです。

・驚いてほしいので詳しくは書きませんが、お布団の中まで宿の方の細かい心遣いが感じられて感動しました。

・朝、いろりにかけてあった甘酒も美味しかった。「この甘酒、売店に置いてます」っていたずらっぽい顔で耳打ちしてきた女将さん、お客さんとの距離感が絶妙で面白い方です。

・平成館の喫茶店でいただける温泉コーヒーはクセがなくて飲みやすかったな。コーヒーが得意でないと最近気づいた私も「飲んで良かった!」と思えた味わい。

・フロントで呼んでいただいたタクシーは「第一交通タクシー」で、5分ほどで来てくださりました。

 

【こもろ布引いちご園】

・9:45くらいに着いて、一番乗りでした。

・リュックやコートは入り口の荷物棚に置いておけます。

・10時のいちご狩り開始時間と同時に仕切りのロープ(?ちょっと記憶が曖昧)が退けられて入れてもらえます。時間が近づいたらロープの傍の練乳入りカップをくれるカウンターの近くに並んでおくと良いです。

・入ったら、いちごを採りに行きたい気持ちを一瞬抑えてパラソルのあるテーブルを確保しておくのがオススメです。採ってきたいちごを座っていただけます。

・園の公式HPの生育状況カレンダーでは「少なめ」表記でしたが、一番乗りで行けば問題ありませんでした。

 

あぐりの湯こもろ】

・家族全員いちごでお腹いっぱいだったので、ここではお昼を食べませんでした。

・タオルは確か一枚二百円で購入できます。施設名が入っていて、ちょっとしたお土産にもなる感じ。

・お風呂に入る元気が無い方はマッサージチェアで寛ぐだけでもOK。

・地元産の牛乳を使ったソフトクリーム、大人でも注文可能だったのでキッズサイズにしました。200円。十分すぎるボリューム。

・先ほどいちご園までのタクシーでもらっていた名刺で再びタクシーを呼ぶと、10分くらいで来てくださりました。

 

【布引観音】

・「落石とかあるから自己責任で登ってね!」という看板があってびっくり。実際中々滑りやすい&道幅狭いので、慎重に登って行きました。上り下り+参拝+猫との触れ合いで一時間くらい。

・さっきまで入っていた温泉のお陰で登りながら汗をかくくらいぽかぽかしていました。湯冷めは杞憂でしたね。

・足元に雪があまり見られない状態でもきつめの山登りだった分、両親が元気なうちに来られてよかったなあと思いました。

・山を降り始めるタイミングでタクシーを呼び、下に降りた頃にちょうど乗れました。山の上にも配車できるようだったので、体力の限界が来たら上で迎えを待つのもありかもしれません。

 

小海線(小諸〜佐久平)】

・私の計画ミスで、小諸駅に着いた時点で一時間ほど時間に余裕ができてしまいました。

・予定より一本早い13:55小諸発に乗って佐久平で新幹線を待つことに。お昼を食べていなかったので、小諸駅出発前に「おみやげのみやさか」さんでおやきを買いました。もし小諸で予定通りの電車に乗るなら近くの「ティーサロン寿徳」とか「自家焙煎珈琲こもろ」とかに寄ってもよさそうだったな、と思います。

小海線は行きで使ったしなの鉄道とホームが違うので注意です。

佐久平ではコメダ珈琲に行ってご飯休憩をしました。徒歩で行けます。

佐久平駅にはお土産屋さんがあります。お酒からお菓子まで、品揃え良かったです。

 

北陸新幹線佐久平〜東京)】

・帰りの新幹線は軽井沢からでなく、佐久平から乗るのがおすすめです。軽井沢で乗ってくる人がすごく多かった。

 

 

小諸旅の準備をする段階でTwitterの見知らぬ方に小諸のオススメ情報を教えていただいたり色んな方の小諸旅のログに助けられたので、私もこの先小諸に初めて行かれる方のために記録を残したいな!と思ってレポを書いてみました。

注意点中心にまとめたので小諸旅の良さが伝わっているか不安なのですが、この記事を書いていることが楽しかったことの何よりの証明だと思います(笑)

 

家族旅行に行きたい!と父に伝えて、「じゃあツアー組んで。楽しそうだったら行くから」という返事をもらった時はどうしようかと思いました・・。でも企画して、全力で考えてよかった。家族の思い出が増えましたし、皆のいつもと違う表情が見られて私も嬉しかったです。あと、自分一人だったら行けない憧れの宿に行けるのは、企画者特典ですよね。

 

旅の終わりの「ありがとう」が心に残った年初めでした。