教習がつらい乙女のために

免許を取りました。

すーごく時間がかかりました。

同じ日に入校した子は二年前とっくに取得し終えていましたし、私より後に入校した友人達にもことごとく追い越される有り様。

教習所に行くのも試験を受けるのもとても億劫で、先延ばしに次ぐ先延ばしを続けた結果でした。

顔写真付きの身分証明書としてマイナンバーカードが出来てからは、いよいよ免許を取るモチベーションが無かったです。

 

そんな調子のまま最終学科試験の期限が約二週間後に迫った今月半ば、授業の課題で「出不精な人をお出掛けに誘う方法」を延々考えていた私は、ふと、思い付きました。

 

「あ、運転できたらあの人を連れ出せるかも」と。

 

あの人は「体力を使うから」とお出掛けを拒んだけど、一歩も歩かなくていいプランなら乗ってくれるかな

 

とか

 

実は女の子と二人でいるところを見られたくないというのが本心で断られたなら、遠くまで誰にも見られず行けるドライブならオーケーしてくれるかな

 

とか、考えがむくむく膨らみました。

 

そして、このプランを実際に提案するかはともかく、免許を取ることが急に悪くないことのように思えたのです。

 

 好きな人をドライブに連れ出すのは男の子、というイメージがありますが、女性に拐いたい相手がいたって不思議ではありませんよね。

 

以前の私と同じように今免許取得になんの魅力も感じていない人は、

誰かを独り占めできるかも

という淡い期待を胸に乗り切ってみてはいかがでしょうか。