友達がブログを読んでくれた
「はてな(ブログ)読んだよ」
だけでも嬉しいのに
「あれがよかった」
と感想をもらえて、
しかもその記事が
「美しいひと」
だったので
私は三段階で嬉しくなりました。
彼女はあの記事を読んで
「(ひとの言葉を)頭から否定しないで、まず受けとめるようにするね」と言ってくれたのですが、これはとても意外な反応でした。
私にとってあの記事は、先輩についてのろけを綴った文章です。
普段は「はい」か「よくわかんないですけど」でしか返事をされない先輩が、いつもと違う反応をくださった。その時の喜びを書き留めたもので、非常に私的で抽象的、分かりにくい文章になったと思っていました。
このブログを始めから読んでくださっている方や、私を知っている方には辛うじて「ああ、例の先輩のことかな」と察される程度のものを書いたと思っていたのです。
ですから、あの記事に反省のきっかけがあったというのは意外でした。
でも、言われてみれば記事に先輩関連の記述はありませんし、
私は自分の私的な体験を記事では一般的な感覚に落としこもうとしていた記憶があります。彼女はそれを感じ取ってくれたのでしょう。
自分の書いたものが人から解釈を与えられる喜びを、私は今夜初めて感じました。
雨の日のんた
出番を待ちきれなかった夏の陽気のGWが終わり、
今度は急に雨降りで肌寒いですね。
あんまり明るいのが得意でない私は曇りとか雨とか好きです。
免許を取った話をこの前しましたが、雨の日のドライブとか気持ちいいだろうな、
と思います。
それで、今日はそんな日が来たらぜひ流したいなと思う曲に出会いました。
山下達郎さんの「いつか」。
私はスラップの音が大好きなので、イントロから惚れました。
絶え間なく降る雨粒のイメージにこのベースがぴったりだなあと思うのです。
あと、音楽用語でなんと呼ぶのかわからないのですが、
んた・んた・んた・んた
という弾き方も好きです。
それも入っているから、余計にこの曲がストライクでした。
歌詞もね、いいですよね。
”皆 自分だけ逃げてしまおうと
愛を傷つけて通り抜ける”
とか。
自分あの時逃げちゃったのかな、なんてぼおっと考えてしまいます。
ホワイトトリップ
よくわからないけど
電車で隣に座った見知らぬ女の子に膝をくすぐられました。
コショコショ
コショコショ。
一瞬頭が真っ白になったけど、私を挟んで反対側にその子のお友達が座ったから多分その子と勘違いしたんだろうな。
にしても、一瞬にして非日常を体験しました。
非日常って、こんなに簡単なの。
その子は私の顔を見た後も謝らなかったんです。
あれ、わざとだったんでしょうか。
まだ膝が気持ち悪いです。
美しいひと
お母様はきっと綺麗な方なのでしょうね
そうかもね
そんなことない
とか
なに言ってるの
とかでなく
そうかもね
こちらの質問を一度きちんと受け止めた
証のようなその返事は
反射で放たれる言葉の中で
まばゆく光る
うさぎ
4月が、おわりますね。
アルバイト先で学生の方とふれ合う機会が多いのですが、
「新生活が始まってそろそろひと月ですね。」とお声掛けすると
皆さん表情を和らげられます。
環境が変わった方も、そうでない方も、1ヶ月、お疲れ様でした。
振り返ると、月の後半にあまり記事を書けなかったのが心残りです。
下書きばかり溜まってしまって。
私は感情の昂りをエンジンに書いているので、気持ちがぼやけていると全く書けません。
今月後半、私の頭の中はとても曖昧でした。薄く疲れが溶けた水の上で、考えがバラバラになっていく感覚。
感情が一つの生物なら、彼の心音はとても弱かったと思います。
新しい月は、元気な彼と遊べるといいな。
記事タイトルを考えていて、4月の異名卯月から、そういえばウサギの刺繍が入ったハンカチをつい先日買ったのだと思い出しました。
水色地に兎の刺繍が私の好きなアイドルを彷彿とさせていいなあと、迷わずレジに運んだのでした。
うん、あのハンカチを使うと思うと、五月も楽しみ。
教習がつらい乙女のために
免許を取りました。
すーごく時間がかかりました。
同じ日に入校した子は二年前とっくに取得し終えていましたし、私より後に入校した友人達にもことごとく追い越される有り様。
教習所に行くのも試験を受けるのもとても億劫で、先延ばしに次ぐ先延ばしを続けた結果でした。
顔写真付きの身分証明書としてマイナンバーカードが出来てからは、いよいよ免許を取るモチベーションが無かったです。
そんな調子のまま最終学科試験の期限が約二週間後に迫った今月半ば、授業の課題で「出不精な人をお出掛けに誘う方法」を延々考えていた私は、ふと、思い付きました。
「あ、運転できたらあの人を連れ出せるかも」と。
あの人は「体力を使うから」とお出掛けを拒んだけど、一歩も歩かなくていいプランなら乗ってくれるかな
とか
実は女の子と二人でいるところを見られたくないというのが本心で断られたなら、遠くまで誰にも見られず行けるドライブならオーケーしてくれるかな
とか、考えがむくむく膨らみました。
そして、このプランを実際に提案するかはともかく、免許を取ることが急に悪くないことのように思えたのです。
好きな人をドライブに連れ出すのは男の子、というイメージがありますが、女性に拐いたい相手がいたって不思議ではありませんよね。
以前の私と同じように今免許取得になんの魅力も感じていない人は、
誰かを独り占めできるかも
という淡い期待を胸に乗り切ってみてはいかがでしょうか。
仕度と備え
今日は注文していたサンダルが届きました。
最近はもっぱら白のコンバースばかり履いているのですが、“量産型”系のお洋服を着たいときにはやはりヒールを合わせたくて。
高すぎず細すぎずなヒールに、爪先がレースになっている指が出ないデザイン、服を選ばなさそうな淡いグレーの色。今の時期から夏一杯活躍してくれそうで気に入っています。
あとは、靴擦れしなければ最高です。
爪先が見えないとはいえ、脱げば素足を晒すことになるサンダル。
去年の夏ぶりにペディキュアしようかな。
なんて考えていたら、ちょうど読んでいた本に素敵な一首を見つけてしまいましたので紹介します。こういうの久しぶりですね。
会いたさは口に出せない
指先に薄紫と悲しみを置く
(加藤千恵「いびつな夜に」)
慎重に塗って 静かに乾かす間は気が紛れる。
綺麗になれて、一石二鳥なのかな。
本当はずっと頭から離れていないのだろうけど。
忍ぶ夜、どうか早く明けますように。